★ ツィターと「第三の男」……2017年02月27日 06:26



「第三の男」 アントン・カラスのツィターで彩られた作品。キャロル・リード監督、ジョゼフ・コットン、アリダ・ヴァリ、オーソン・ウェルズ、トレヴァー・ハワード…… VHSで録画している。筋書きもすべて頭に入っているが、何故か、観たくなる。何故なんだろう? ストーリーの素晴らしさもさることながら、やはり、シーンを印象付ける、カラスのツィターかも知れない。撥弦楽器が奏でる信じられないほどの世界……

 撥弦楽器1本で作られた映画と言えば、「禁じられた遊び」がある。弦を爪弾いて曲を織りなす。人間の感性に訴えやすいのだろうか。
 歳取ったカラスをインタビューした放送を観た。「私は、世界最高の絶対的な音楽家である」 認める。しかし、そんな事を言ってはいけないのでは…… そういえば、イエペスは、演奏会で例の曲を弾かないと観客が納得しない。アンコールで必ずリクエストされる、と嘆いたと聞く。檜舞台に引き上げてくれた一つの曲がその人にまつわり付き、生き方を左右する。自慢する人、嘆く人。

 ストーリー、俳優、演奏者、スタッフ…… そして監督。この作品は「傑作」だと思う。ツィターとアリダ・バリ、特にトレバー・ハワードが格好いい。何度も観るが、その度に、心を揺さぶられる。感謝! ツィターの演奏は難しいという。カラスの後継者はいるのだろうか?

★ 吾輩は猫……とシンクロニシティー……2017年02月24日 22:21

 シンクロニシティー(共時性、同時性、同時発生)との言葉がある。「同時期に離れた場所で起きる一致する出来事」 今朝、ふとこの言葉を思い起こしてしまった。
 朝日新聞が漱石の連載小説を再連載している。「こころ」から始まったが、今回の「猫」まで、毎朝の日課として飽きずにノートに切り貼りしている。猫のノートだが、2冊目も残り少なくなっている。朝日が切り貼りノートとして販売しているものであるが、ある疑問が浮かんだ。連載終了までページが足りるのだろうか? 種々のエピソードが不定期だが月曜日に「猫ガイド」として掲載される。実は、同じサイズでありノートのお尻の方のページから、同じように切り貼りをしていたのだが、結構、ページを喰っているのである。


 せっかちである。昨日、朝日に電話した。「猫は、いつまで掲載されるのか?」 計算したが、ほぼピッタリ、切り貼りできることが判った。で、今朝である。


 ページの左下に、「猫……の連載は、3月28日付で終了」とあった。私の問い合わせで、これを掲載したとは思えない。う~ん…… シンクロニシティーだな。長々と書いてしまったが、そういう事である。えっ、一日ズレてるって? ま、そう堅いことは言わないで……

★ 3月3日生まれの妻を持つと……2017年02月24日 12:51

 この季節、我が家のいろんな部屋にお雛様が飾られる。奥さまは、3月3日生まれ…… だからではないと思うのだが、奥さまは、お雛様が大好きである。とは言え雛壇を、との思いはないらしく、こちらとしては、スペース的に助かっている。まず玄関、そしてダイニング、次にはリビング。これで終わりではない。ご丁寧に寝室にも…… 



<蛇足ながらこのフォトフレームの写真は、10年前のものである。特に、男の方だが、本人が見ても別人…… あ~……>


 実は、子供の頃から、人形の類は好きではなかった。可愛いとの思いを抱くのが怖かったのである。物でありながら、別の存在になってしまうように思った。捨てられなくなったら、どうしよう。お爺さんになっても大切に可愛がっている。子供心に、そんな人間、気持ち悪い! そんなアレルギーも、せっせとお雛様を飾る奥さまとの40数年のお付き合いで薄らいでいる。ま、お好きなように……

★ 万年筆に思う……2017年02月13日 08:46

 何を書くではないが、万年筆が大好きである。一時、もの書きに凝り、やたら滅ったら文章を書いた時期があったが、その時はMS-Wordであった。それ以前は、日記を付けていたが、もちろん万年筆である。とにかく万年筆で字を書きたい……と思っていたら、朝日新聞が「天声人語:筆写ノート」を売り出すという。早速、注文する。で、2011年5月5日より、筆写を開始した。毎朝、603文字を書く喜びが始まった。何本かある万年筆の中から、お気に入りの3本を交互に使っていた。

 もう1本、気になる万年筆がある。Pilot E-300 ニブは、Coarse(特太字)ダブルスペアーインク・タイプである。

 カートリッジは、すでに生産中止、コンバーターを調べたが、該当製品はなし。つまり、使えない。Pilotに問い合わせる。丁寧な回答。「修理扱いとして板バネ式コンバーターを装着することはできます。最寄りのPilot取り扱いの文具店へお出しください。費用は、修理費、コンバーター代で1,700円プラス消費税です」 ちょっと違ったインクを使ってみようか。「天色」をYodobashiに注文。翌日届く。

 2週間ほどして、文具店から連絡あった。たかがコンバーター装着ではないか、と思っていたが添えられた伝票を見て、その内容の詳細さに驚いてしまった。頭が下がる思いである。


 多分、20数年振りだと思うが書き味を確かめた。抜群の滑り心地である。ただ、天色は綺麗すぎて、手紙などには不向きなように思った。
 さて、現在のお気に入りの万年筆をご紹介しよう・
・Montblanc MEISTERSTUCK 149(M):ROYAL BLUE
・PARKER75 STERLING SILVER GT(M):Black
・Pilot Elabo(SB):blue
・Pilot E-300(C):ama-iro

 蛇足ながら、たまたま今日は、新聞休刊日である。日記帖を開き、ウダウダグダグダ、ボヤキでも書いてみるか。

★ 何々がないなんて、何々じゃない……2017年02月04日 09:50

 ファインダーなしのカメラが幅を利かせている。私見としては、王道を外れた流れだと嘆いているのだが、買わなければ済む事であり、とやかく言う問題ではない……のだが、「ファインダーがないなんてカメラじゃない」との文言が浮かんだ。
「何々がないなんて、何々じゃない」「何々なんて、何々じゃない」 面白い!
 言葉遊びが大好きであり「言葉遊び」「女偏:新漢字」「新四文字熟語」などをホームページに載せている。

 幾つか思いついた。独断と偏見に塗れた文言…… 
・ファインダーがないなんてカメラじゃない
・根性がないなんて男じゃない
・愛嬌がないなんて女じゃない
・鳴かないなんてカナリアじゃない
・コシがないなんてうどんじゃない
・愛がないなんて夫婦じゃない
・治せないなんて医者じゃない
・勉強しないなんて学生じゃない
・国民ファーストじゃないなんて政府じゃない
・人を殺すなんて宗教じゃない
・還付金がないなんて確定申告じゃない
・年々下がるなんて年金じゃない
・化粧でごまかすなんてフェアじゃない
・抱っこされて喜んでるなんて犬じゃない
・髪の毛がないなんて人間の価値が下がる訳じゃない
・愛してるなんて簡単に言うもんじゃない

 こういうのって大好き! ま、今日はこんなところかな……

★ 従姉妹の個展と天龍餃子@銀座……2017年02月01日 22:55

 二つ下の父方の従姉妹の個展に行った。

 彼女は、ほぼ毎年開いている。出億劫なので毎回ウジウジするが、カミさんに尻を叩かれて顔を出している。受け取った案内状には、今年で最後かなとあった。会場は、銀座でちょっと有名な奥野ビル内の、gallery Kanon。

 久しぶりの銀座である。方向音痴なゆえ、相変わらずカミさんの後について行くだけだが、心なしか銀座の変化を感じた。変わったギャラリーで、7階建てのビルの各フロアー毎に小部屋が複数あり、その各々で展示が行われている。エレベーターのドアは、内側、外側とも手動で、要するに、かなり年季の入った建物なのである。一瞬、新宿ゴールデン街の雰囲気を感じてしまった。
 会場では、数人の女性が従姉妹を囲んで楽しそうに話していた。ほぼ同年配に見える。どうも、彼女の出身校である女子美関係の女性たちのように思えた。A5版ほどのサイズの作品が目に留まった。自分の部屋に飾ったらどうだろう。彼女たちの話の合間を見て、「これ欲しいな。どうすればいいの」「買うの?」「うん、気に入った」「じゃ~、持ってていいわよ」「エッ! 今日が初日だよね?」「イイの!」 代金を払ったが、そわそわしている。「どうしたの?」「今回は、最後の記念だし、観てもらえればと思ってたの。だから、包み紙なんか用意してないし、どうしよう」 搬入の時に使ったプチプチで包んでくれた。そんなこんなの最中にも、訪れる人が続く。「じゃ、そろそろ……」「ね~、また呑もうよ」 彼女は、酒に強い。

「天龍に行かない」 カミさんは、銀座に来ると、この店の餃子を買ってくる。結構、有名だが、とにかくデカイ餃子。17,8センチはある。8個が基本なのだが、我が家では、この餃子だけで食事になっていた。二人で餃子一人前の注文では恰好悪いけどな~と躊躇したが、ままよと入ることにした。実に落ち着いた気取りのない店で、店員さんの対応も良い。餃子と五目焼きそばを頼んだ。

 餃子は、相変わらず美味いし、焼きそばも旨みが深い味であった。周りの客を見た。一人客も何組かあった。斜向いの女性のテーブルに、餃子8個とご飯が運ばれた。その隣には、男性客一人が、餃子とご飯を平らげていた。「健啖」との言葉がよぎった。だが、しかし…… 何組かの客が、「お持ち帰り」らしく包みを受けていた。家で温め直して食べても旨い餃子である。機会があれば、また…… と思わせてくれる店であった。

 従姉妹の作品は、今、我が部屋に飾られている。


 タイトルは、「横たわる女」 彼女曰く、「女を、おんなって言っちゃダメよ。よこたわるひとだからね」 特別な意味はないらしいが、ま、言うとおりにしようか……

★ 52年前の大学受験を思う……2017年01月31日 10:43

 受験シーズンである。自分にもそんな時代があった。過去ファイルを探したら、受験時の資料が数点出てきた。


 当時、この国立大学は、二期校だった。一期校と二期校は受験日が異なり、受験生は、二つの国立大学を受験することができた。(現在は、分離・分割方式とかで前期日程、後期日程があるらしく、同じ大学を2度受けることもできるようだ) 二期校の試験は、一期校の結果が出た後だった。一期校は落ちた。であればと浪人を覚悟したが、経験を積むつもりでこの大学も受けた。自然豊かなキャンバスなのだが、何故か野暮ったさを感じていた。
 中等教員課程、数学科。これは、中学・高校の数学教員免許を取得できる学科である。この科の募集人員は35名。改めて受験票を見たが、受験番号251とある。受験者はこれ以上だったと思うが、この時点で、倍率は7.2倍。必須受験科目は、数学と国語。その他として世界史と英語、物理を選択した。浪人と決めていたため、合否などどうでも良かった。在校生らが、電報で知らせるとのアルバイトをやっていた。不合格の時は、連絡はいらないと頼んだ。
 発表の日、庭で犬と遊んでいたら、通りの向こうに電報配達員がいた。ん? 「オメデトウ」 その電報もファイルされていた。受け取った瞬間、ガラガラガラッ!と頭の中が崩れていったのを覚えている。一年間も浪人することはないだろう。人間とはいい加減なものである。あれだけ冷めていたくせに、この大学に行こう…… しかも、わざわざ大学まで発表の掲示板を見に行ったりした。野暮ったいと思っていたキャンパスの緑が輝いて見えた。
 試験日いついてちょっとしたエピソードがある。休憩時間、ふと見るとそっくりな二人が歩いていた。多分、兄弟であろう。弟の方は、どう見ても中学生。どういう事だろう? 入学式で、彼が新入生代表として挨拶していた。なにやらトップの点数だったらしい。彼は同じ科であった。聞いた。「なんで弟が一緒だったのか?」 志望の一期校を落ち、一浪して再度臨んだが、また不合格。かなりのショックで落ち込んでいたらしく、親が自殺でもと心配し、弟を見張りとして付けたとの話だった。そんな彼だが、学生生活を謳歌し、今もクラス会の幹事を楽しそうにやっている。
 振り返れば、半世紀も前の出来事である。やたらと懐かしい。なお、蛇足ながら、教師にはならず外資系企業に就職した。

★ たかがジーンズ、されどEDWIN……<追>2017年01月25日 12:48

 2週間ほど前に、★たかがジーンズ、されどEDWIN……を載せたが、やはりロゴ・パッチが気になる。


 冬は、服に隠れるから良いが、春や夏になれば、この部分は表に出る。気になるとどうにも落ち着かない。この性格は変えられない。で、頭をひねった結果が、下の写真である。


 左右の縫い目を解けばよいのだが、それではいずれ上下の縫い目も解けてしまう。そこで、黄色の丸印部分を丈夫な糸で補強することにした。計8個所の補強だが、デニムは厚く堅い。針を通すのが大変だったが小型のニッパー型ペンチが助けてくれた。EDWINによれば、デザイン的に薄い革を使う時は、4辺を縫い付けるらしい。たしかに薄めである。いずれ経年劣化で破けるかもしれないが、その時は取り外せば済むだろう。これで心置きなく、春を迎えることができるのである。めでたしめでたし……

★ 挿し木した紅梅……2017年01月24日 12:27

 庭の片隅で、己の姿を静かに艶やかに…… 



 背丈は、五尺ほどの小柄な紅梅である。5年前まで練馬区富士見台に住んでいた。駅への道筋にある家の庭で紅梅が、毎年綺麗な花を付けていた。10数年前、道に伸びていた枝、20センチほどを無断で手折り、植木鉢に挿し木してみた。その紅梅は、根付き、毎年、花を付けてくれた。中野に引っ越し、大きくなるのではと地植えにした。今年で、丸五年が過ぎたが、背丈は思ったほど伸びてはいない。だが、小柄でありながら、昨年暮れから咲きだし、しっかりと綺麗な姿を見せている。ひょっとすると、彼女にとっては、この体形が心地良いのかもしれない。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」 とりあえず剪定はしているが、道理に合っているかどうか自信はない。少なくとも、昨年の手入れは、良かったののかも知れない……

★ たかがジーンズ、されどEDWIN……2017年01月12日 09:20



 昨年暮れのお話である。ジーンズを履くとき、ベルトをする人、しない人がいる。私は、ベルト派である。ベルト・ループは、そのためにある。それに、ベルトなしだとパンツが下がってしまうことがあるからだ。ここ数年、ロゴ・パッチなどない激安ジーンズを3本ほど買ったが、閉店してしまった。昨年暮れに、ピッタリめとゆったりめのジーンズを2本買った。何故だか、それらはたまたま、EDWINだった。帰宅し、じっくり見た。なんとロゴ・パッチの4辺が縫い付けられている。ベルトが通らない。店で確認すれば良かったのだが、当然、ベルト・ループ状だとの思い込み。とは言え、どうにもスッキリしない。EDWINに電話した。若々しい女性の声……
「以前のEDWINは、ロゴ・パッチにベルトが通せたが現在はダメになった。これは、間違っている。ロゴは、宣伝になる。隠す意味はない。ユーザーは、EDWINですよと、知らせたいほどだ。なぜ、このような愚行デザインをOKとしているか全く理解できない。幹部諸氏に告えろ! マーケティングとは?を勉強し直したほうが良い! 2本のEDWINの写真を撮った。その事実を知らせたい。メルアドを教えてほしい」 送った。丁寧な返事があった。
「弊社デザイン室長へ確認を致しましたところ、①柔らかい素材の革ラベルが多くなってきたこと。②外に見えるステッチが四角になった方がデザイン的に優れている場合。③ジーンズ生地の素材と革ラベルの素材の相性。以上の様な理由で革ラベルを四方に縫うケースが多くなってきているとのことでございました。なお、403、503シリーズは、上下のみの縫い付けですのでご利用ください」
 なるほど。ちょっと言い過ぎたようだ。メールした。
「たかがジーンズ、されどジーンズ…… ジーンズは、とにかく丈夫です。あんな事、こんな事、長い間の出来事を共有したのもジーンズです。いろんな思いがジーンズに込められます。そんなジーンズの会社で仕事をする…… イイですね。どうか、良い年にしてください」 嬉しい事に返信があった。「ジーンズに対する想いを拝読し、大変嬉しく存じております」

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