★ 漱石「こころ」再連載と和綴じ本……2014年04月25日 09:04

 朝日新聞が、大正3年4月20日に夏目漱石「こころ」の連載を始めた。ちょうど100年めに当たる平成26年4月20日に再連載を開始。なにやら漱石は、今に通じるとの事で注目度が増しているらしいが、再連載とはなかなか洒落た事をする。さらに、連載を切り抜いて貼れる「こゝろノート」を希望者に差し上げるといっている。たまたま今、「吾輩は猫である」を再読しているところだったのだが、イイだろう漱石漬けでいこう。新聞社に、ノートの入手方法を訊いた。ASAに注文との事。早速、電話した。無料配布とは、これまた洒落た事をする。切り抜きを続けている。ただ、一回目は、細長いスペースでの掲載だったが、2回目以降は、正方形に近いスペースになっている。この違い、ノートではどのようになっているのか、これまた楽しみである。
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 新聞小説の連載と言うと思い出すことがある。親父は、必ず連載小説を切り抜き、連載が終了するとそれをまとめて和綴じの本にしていた。子供の頃、それを見て、実にお洒落だと思った。いつか私も…… 平成21年2月16日、乙川優三郎の「麗しき花実」の連載が始まった。大好きな作家である。読もう。いや、それだけでなく和綴じ本にしよう。9月9日、201回で完結した。早速、親父の姿を思い出しながら、作る事にした。表紙にする厚紙、表紙を覆う小洒落た布、ちょっと太めの絹糸…… 糸で綴じるのには、針を通す順番にコツがいる。通す穴が偶数、奇数で順番が異なる。それを考えながら綴じていくのだが、それが、また楽しい。満足できる和綴じ本が出来上がった。



 和綴じ本を手にすると、何とも言えぬ風情を感じる。下の写真は、私の小説の自作本である。


 何冊も作り、身内、親友に送った。ふと思う。あの頃の私は、活き活きしていた。

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