★ 従姉妹の個展と天龍餃子@銀座…… ― 2017年02月01日 22:55
二つ下の父方の従姉妹の個展に行った。
彼女は、ほぼ毎年開いている。出億劫なので毎回ウジウジするが、カミさんに尻を叩かれて顔を出している。受け取った案内状には、今年で最後かなとあった。会場は、銀座でちょっと有名な奥野ビル内の、gallery Kanon。
久しぶりの銀座である。方向音痴なゆえ、相変わらずカミさんの後について行くだけだが、心なしか銀座の変化を感じた。変わったギャラリーで、7階建てのビルの各フロアー毎に小部屋が複数あり、その各々で展示が行われている。エレベーターのドアは、内側、外側とも手動で、要するに、かなり年季の入った建物なのである。一瞬、新宿ゴールデン街の雰囲気を感じてしまった。
会場では、数人の女性が従姉妹を囲んで楽しそうに話していた。ほぼ同年配に見える。どうも、彼女の出身校である女子美関係の女性たちのように思えた。A5版ほどのサイズの作品が目に留まった。自分の部屋に飾ったらどうだろう。彼女たちの話の合間を見て、「これ欲しいな。どうすればいいの」「買うの?」「うん、気に入った」「じゃ~、持ってていいわよ」「エッ! 今日が初日だよね?」「イイの!」 代金を払ったが、そわそわしている。「どうしたの?」「今回は、最後の記念だし、観てもらえればと思ってたの。だから、包み紙なんか用意してないし、どうしよう」 搬入の時に使ったプチプチで包んでくれた。そんなこんなの最中にも、訪れる人が続く。「じゃ、そろそろ……」「ね~、また呑もうよ」 彼女は、酒に強い。
「天龍に行かない」 カミさんは、銀座に来ると、この店の餃子を買ってくる。結構、有名だが、とにかくデカイ餃子。17,8センチはある。8個が基本なのだが、我が家では、この餃子だけで食事になっていた。二人で餃子一人前の注文では恰好悪いけどな~と躊躇したが、ままよと入ることにした。実に落ち着いた気取りのない店で、店員さんの対応も良い。餃子と五目焼きそばを頼んだ。
餃子は、相変わらず美味いし、焼きそばも旨みが深い味であった。周りの客を見た。一人客も何組かあった。斜向いの女性のテーブルに、餃子8個とご飯が運ばれた。その隣には、男性客一人が、餃子とご飯を平らげていた。「健啖」との言葉がよぎった。だが、しかし…… 何組かの客が、「お持ち帰り」らしく包みを受けていた。家で温め直して食べても旨い餃子である。機会があれば、また…… と思わせてくれる店であった。
従姉妹の作品は、今、我が部屋に飾られている。
タイトルは、「横たわる女」 彼女曰く、「女を、おんなって言っちゃダメよ。よこたわるひとだからね」 特別な意味はないらしいが、ま、言うとおりにしようか……
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