★ フランケンシュタインの誘惑……2018年10月30日 09:23



 NHK「フランケンシュタインの誘惑E+」第一話「人体蘇生」第二話「放射能 マリーが愛した光線」を観た。吉川晃司のナレーションも良い。内容的には、まさに明と暗、実に重く、そうだったのか。人間とは…… の連続である。
 そういえば、まだ「フランケンシュタイン」を読んでなかった。メアリー・シェリーが、1818年、21歳の時に出版したらしい。女流作家とは知らなかった。それに、改めて言うまでもないが、そもそもフランケンシュタインとは怪物の名前ではなく、それを創り出した科学者の名前であり、怪物には名前がない。原題は『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』(プロメテウスとは、人間を創造したとも言われるギリシャ神話の男神)で、彼女は、SFの先駆者、あるいは創始者と呼ばれているが、とにかく著者の博学振りや、哲学的な内容には恐れ入った。しかし、情景描写、心理描写が微に入り細に入り詳細にわたり細々と、くどくどしいため(こちらもくどい)、途中で読むのを止めようかと思ったほどだった。しかも「地」の部分がほとんどなく、登場人物の「台詞(語りや手紙)」で構成されているため、疲れるのである。その意味では珍しい小説とも言えるかもしれない。
 小説を読むことはお勧めしないが、彼女の「発想」は素晴らしく、これからも確実に「フランケンシュタイン(主人公と怪物)」は、生き続けるはずだ。
 なお、蛇足ながらWikiで「フランケンシュタイン」を検索すればストーリーが読める。

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