★ 解体工事と外国人……2019年05月11日 07:17



 斜前の家の取り壊しが始まった。騒音は覚悟しなければならない。ところが、瓦をトラックに投げ入れている。その響きたるやもの凄い! 我慢できない。バルコニーから叫んだ。「オイッ! うるさいぞ! もっと静かにやれ!」 キョトンとした作業員たち。日本語が通じないらしい。一人が前に出た。「空っぽのトラックに瓦なんかを投げ入れれば、その音は近所迷惑だろうが!」 頷いていた。ちょっと言い過ぎたかな。とことこ現場に行った。「責任者は?」 さっきの一人が来た。イイ男だが、外国人っぽい。「日本語判る?」「はい」 許せる騒音と、癇に障る騒音を言う。「判りました」 気になったので聞いた。「何処から来たの?」「トルコ人です」「あ、そうなんだ。イスタンブールに行ったけど素敵だったよ」 彼、もじもじしながら、「トルコに行ったことないんです」「日本で生れたの?」「はい」 そうなんだ…… 肩を叩いて「頑張ってね」

●2019年5月23日

 家がなくなった。そして、真面目で逞しいトルコのイケメンたちも居なくなった。

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