★ 何になるの……? ― 2013年04月22日 14:16
たまにだが 「そんな事して何になるの?」と、呟いたり訊いたりする人がいる。私も若い頃、友人たちとの談話中に、「何になるんだよ!」とよく突っ込んだものである。だが、ある日を境に口に出すことを止めた。夏のある日、会社で海が好きな連中と、素潜りの楽しさについて話が盛り上がっていた。その場にある先輩が顔を出した。彼曰く、「海に潜ったりして……何になるの?」 別に伊勢海老やアワビを獲るためとか功利的な目的で潜るのではない。海水に身をゆだね、心地良い水圧を受けながら周りを取り巻く魚たちを愛でたり、水面を見上げ、差し込む陽の光に崇高さを感じたり……要するに異次元っぽい環境に浸る喜びを感じたいがために潜るのである。何になるのか? 喜びを感じたいから、楽しいから…… ま、これが目的かも知れない。では、後に何が残るか。記憶だけでしかないのかも知れない。で、先輩が、何になるの、と訊いた途端、その場の空気は一瞬のうちに白けてしまった。あ、この人は判ってない。大袈裟な言い方をすれば、「価値観の相違」である。もっとも判ってないと判断した根拠は、こちらサイドの勝手な価値観からでたものであるが。ところで己に目を移してみた。「あ~、この人は判ってない」と何人の人に思われただろうか。その日以来、頭の中にこの言葉が浮かんでも口には出さないようにしている。
* この写真の転載許可は受けていない。
前置きが長くなってしまったが、「電王戦」を知り、久しぶりに「何になるの?」を思い出してしまった。「プロ棋士とコンピューターが勝負して何になるの?」、「プロ棋士がこんな勝負を受けて何になるの?」 実は、一度、コンピューターと遣ってみたかったんです。これは、素潜りを楽しむのと同じで、趣味の世界になる。しかし、今回はプロとしての立場であり根本的に違う。プロである以上、賞金(調べたが賞金の存在、額は不明)が目的だとは思うが、何故こんな勝負を受けたのか、どうにも理解できないのである。コンピューター側が勝てば、ソフトの優秀さを誇れる。では、プロ棋士が勝てばどうなるのか。当たり前で終わり。では、負ければどうなるのか。棋士にとって残るメリットなどはないはずだ。打ち筋の勉強になりました……まさか、そんなことはあるまい。コンピューター・ソフト進歩のお手伝を……これもないだろう。結果、コンピューター・ソフト進化を証明するためのモルモットでしかなかったことになる。チェスとコンピューターの時にも違和感を持ったが、そもそもこの手の組み合わせは、似て非なるものの典型で、ローマ時代の剣闘士と猛獣、猪木とアリの勝負のようなものであり、見世物でしかない。
コンピューターおよびソフトが順調に進歩していることは事実である。「将棋ソフト」のアルゴリズム等については全く判らないが、コンピューター利用技術などの進歩に役立つのであれば、さらに強力な「将棋ソフト」開発は続けるべきかも知れない。今まで開発者は、「プロ棋士に勝つ」を目標に日夜、頑張ってきたのだろうが、もう見世物は止めるべきだ。エッ! では、何を目標に……? ですか。人間は、大昔から勝負事が大好きである。今後は、「将棋ソフト」同士を戦わせれば良いのでは……
コンピューターおよびソフトが順調に進歩していることは事実である。「将棋ソフト」のアルゴリズム等については全く判らないが、コンピューター利用技術などの進歩に役立つのであれば、さらに強力な「将棋ソフト」開発は続けるべきかも知れない。今まで開発者は、「プロ棋士に勝つ」を目標に日夜、頑張ってきたのだろうが、もう見世物は止めるべきだ。エッ! では、何を目標に……? ですか。人間は、大昔から勝負事が大好きである。今後は、「将棋ソフト」同士を戦わせれば良いのでは……
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