★ 「笑っていいとも」 最終回……2014年03月31日 15:22



 今日で、「笑っていいとも!」が、31年半の幕を閉じた。これだけの長寿は、ひとえにタモリの人柄、センスの成せる業であり、功績だと言える。そう、好き嫌いはともかく、タモリは、功績との言葉を使うに値する男だと思う。彼とは、ほぼ同年代であり、同じ時代の空気を吸っていたとの感覚がある。さらに、どんなに馬鹿げた芸であっ
ても、いつもどこか醒めたところが感じられ、実に好もしく思っていた。ある意味では、一つの番組、それを会社と言えば、退職することになる。無遅刻無欠席で、30年ちょっと。驚嘆する。芸の上では、チャランポランなようだが、実に徹底した堅実な真面目人間。柔らかく世の中の流れを吸収し、無理なく自然体で何かを発信する。まさに
稀有な存在。タモリを知ったのは、四か国語麻雀の放映を見た時。衝撃を受けた。こいつは、何なんだ! 己を強く主張せず、控え目っぽいのだが、その場の主役は、いつもタモリ。政治経済などへの発信はなし。公的不正、理不尽な事件、事故にも言及はなし。あれだけの感性、理性を持っているのである。鋭い意見、感想を持っているはずだ
が、一切、コメントしない。8,054回 その最後の今日も、いつもと変わりなく、いや、いつもよりも明るいなと感じるタモリ。
 思い出した。私事で恐縮だが、30年と1日勤めた会社を自己都合で辞めた最後の日、一輪の花を貰い、会社を後にしたが、涙も何もなし。やたらと清々しさを感じたことがある。
 最後のテレフォンショッキングは、ビートたけし。お互いを認め合っているであろう二人。心地良い会話。さんまでは、こうはいかないだろう……と書いたところで、たけしがサンマに電話したが、あまり意味を感じなかった。基本的に番組企画はテレビ局の仕事。タモリの意向とのバランス…… 多分、それが壊れたために終わることになったのだと思う。そんなこんなで、生放送バラエティー放送回
数最多、ギネス記録達成との事。毒も害もない。あるのは、癒しと笑い…… それが、タモリ。


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