毎朝、朝日新聞の「天声人語」の筆写をしている。筆記用具は、基本的に万年筆で数種類の中からその朝の気分で選んでいる。今朝、ふと鉛筆で書いてみようと２Bの硬さを選んで書き出した……のだが、やたらと薄い。変だな、４Bを使ってみたが、やはり薄い。HBなどは薄くて読めないほどだ。紙質にもよるのだろうが、４Bのあの力強い黒は望めなかった。ググった。「鉛筆は古くなると薄くなるか」　答えは「鉛筆は保存状態が良ければ半永久的に使用できますが、長期間の保存で鉛筆に染み込ませている油が抜けて薄くなることがあります」　トンボ鉛筆のサイトでも確かめたが、同じ答えであった。手持ちの鉛筆は皆、相当に古い。そうか、鉛筆も経年劣化するんだ……　ちょっとした驚きだった。