★ SA-9800、TX-8800、さようなら!2023年12月29日 11:29



 50年近く前に購入したパイオニア SA-9800とTX-8800だが、メーカーサイドでの修理が不可になってから10年が経つ。フロントベゼルが綺麗なので部屋に置いて眺めるだけになっていたが、そろそろ処分しようと決めた。
 SA-9800はとにかく重い。仕様を調べたら17.2Kg。処分方法は、粗大ごみだろうが、SAは重いので作業の人に迷惑をかける。それに、ごみにするのは忍びない。もちろん処分には費用が掛かる。そこで、最近ネットでの広告が多い「故障していても構いません」を売りにしているオーディオ買取り業者を調べてみた。買取り方法は、
(1)業者に送り(宅配便)見積ってもらい、OKならば売買成立。買取不可品の場合は、送り返してもらうか、業者に処分してもらう。当然、送料はこちらの負担になる。
(2)無料出張により見積りを受け、OKならばその場で売買成立。買取不可品の場合は業者に引き取ってもらうこともできる。
 頼むなら(2)であるが、気になるのは買取不可の場合引き取ってもらえるかどうかである。ネットで申し込む前に思い切って電話してみた。「滅多にありませんが、引き取り費用が掛かる場合もあります」 滅多にないを信じ、この電話で申し込んだ。「本日でしたら4時から7時頃に訪問できます。その際入電チェックをお願いする場合があります」要するに電源が生きているかのチェックだろう。「機器類は玄関に移しますので、応対は玄関でお願いします」何となく部屋に入ってもらいたくはない。一応、電源を入れてみた。両機ともOK。しかし、値段はつかないだろう。
 ピンポ~ン! 若いが丁寧な応対。いろいろ調べていたが、済まなそうな顔で「買取りは難しいです」そりゃそうだろう50年も前の機器である。「引き取ってもらえますよね」「引き取り証明書は必要ですか」「いえ、いりません。これどうなるんですか?」「タイの方に送ります。このような機器を修理するのが得意な会社があります。生まれ変わって、多分、東南アジア方面で使われると思います」 再生の可能性に何故かホッとした。2023年12月28日、重たいSAとTXは引き取られていった。一抹の寂しさ……

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