★ 中出六太郎ギター……2010年05月11日 05:01

 私は、クラシック・ギターが大好き(なのだが、近頃、あまり弾かなくなっている……)で、大学生の頃、中出六太郎さんにギターを作ってもらった。

六太郎ギター

 そのことはホームページ(Guitar)にも掲載した。ホームページのアクセス解析を見ると、最近このページの閲覧が増えているのである。サーチワードを見ると、「中出六太郎」、「六太郎ギター」などで、明らかに中出六太郎さんをキーワードとして検索している。何故だろう?   六太郎さんは、日本のギター制作者の草分けである中出阪蔵さんの弟である。1960年代の日本では、中出阪蔵さんの阪蔵ギターと河野賢さんの河野ギターが双璧であり、しっかりとした作りと音色で大いにもてはやされたものである。それに比べ、六太郎ギターは、実に繊細な作りで、特にネックは驚異的な薄さで弾きやすく、他のギターの比ではなかった。でありながら昭和41年(1966年)に作っていただいた私のギターは、いまだに全く反りなどはない。そして、音色は優しさから激しさまで幅が広い。
 私は、六太郎さんにお会いし、ギターと人柄に惚れ込んでしまったのだが(その時の状況は、ホームページに掲載してある)何回目かの訪問の時、六太郎さんが、あるギターを持ってきて、「河野さんのギターです。参考になります」と笑顔で話してくれたのを覚えている。その時、私は多少の違和感を感じた。何故ならば、河野ギターの何を参考にしたのかが全く判らなかったからである。その後も、いろいろな方が作ったギターを手にしたが、ほとんどが質実剛健的な作風であり、六太郎ギターのようなギターには出会わなかった。大袈裟かもしれないが、繊細すぎる六太郎ギターは、(私の勝手な思い込みかもしれないが)異端だったのではないだろうか。だからではないと思うが、六太郎さんは、ギターよりもマンドリンの方に力を入れるようになったと聞いた。だが、これまた素晴らしいマンドリンを製作したらしい。(私は、マンドリンには余り興味がないのだが……)  アクセス解析に話を戻すが、リンク元のサーチエンジンから辿ってみると、六太郎さんのギターに対し、繊細なギター、弾きやすいネックの薄さ、優しい音色などとその思いが綴られている。そして、必ず今も現役として活躍していると書かれている。しかし、何故アクセスが増えたかの理由は判らなかった。

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