★ ロードレーサー & ファニーバイク2010年06月08日 22:03

 先日、Goecheは、ロードレーサーとファニーバイクを持っていると書いたが、加齢による体力の衰えと種々の病の為、乗るのにためらいがあり、ただ眺め、たまに埃を掃うだけであった。要するに”お飾り”である。不要な部品を取り除き、ただ早く走ることだけに特化したロードレーサーは、眺めるだけでも満足感を与えてくれる。
 気候が良くなると道路を走るロードレーサーを見かけることが多くなる。どうにも気に喰わないのである。何が? デザインである。ロードレーサーの本来の目的を逸脱したゴテゴテ自転車。ママチャリに毛の生えたようなものである。だからではないが、ますます、我がArgent を美しいと思ってしまう。走らせてみよう! 
 まず、ペシャンコになっているチューブラーに、7.5Kg/c㎡のエアーを入れ、簡単マイペットを布にしみ込ませて汚れを拭いた。次に、トリフローで各パーツをオイルアップ。とりあえず Argent を走らせてみた。ドロップハンドルが恐い。(ドロップハンドルに慣れると、背筋を真っ直ぐに伸ばして走らなければならないママチャリは、体のバランスが取り難く、恐くて運転できないものである) しかし、路面を捉えるチューブラーの金属的な響き。体全体に感じる硬質でありながら淑やかな振動…… 硬質さと淑やかさは相反するものと言われるかも知れないが、優れたロードレーサーは、この両極端な感覚を与えてくれる。
まっ茶色なバーテープを、純白なコットン・テープに貼りかえた。

Everest 「Agent」
    Everest 「Argent」  (土屋製作所)

Funny Bicycle
  Maruishi「Emperor」(Setting:タカムラ製作所)

 
 ファニーバイクが流行った時期があった。欲しかった。しかし、出来合いの完成品を購入するつもりはなかった。どこかにオリジナリティーを出したかった。だからと言ってフレームをオーダーメイドするほどの金もない。とりあえずフレームを捜した。丸石Emperorに決めた。リムは、お気に入りのARAYA。パーツは、Shimano600。
 で、アッセンブルは? 練馬区に住んでいる。近隣のメーカーを捜した。「タカムラ製作所」 Ravanello なるフレーム・ブランドを持ち、レーシング・チームも持っている、結構、有名なメーカーである。電話を入れたが、やはり、Ravanello製作に忙しく、無理だと言われた。この時期、Goecheは、ある外資系企業に勤めていたが、この企業が「TOUR DU JAPON」なるロードレース・イベントを主催していた。ちょっと気が退けたが、XXXの社員だと言ってしまった。高村さんは、う~ん、ま、とにかくお会いしましょうか、と言ってくれた。
 Everestを走らた。製作所の前には、チームのメンバーらしきジャージを身につけた何人かがいた。高村さんは、フレームを製作している最中であった。高村さんが録画した「TOUR DU JAPON」を観ながらいろいろな話をした。しかし、ファニーバイクの話になると、う~んであった。その時、高村さんが外に居たメンバーに、自転車は何? と大きな声で訊いた。彼は、これまた大きな声で、「エバレストです!」 高村さんの顔つきが変わった。「土屋さんか。今は、息子さんが専務として経営しているけどね」 Everest購入のいきさつや土屋さん親子と面識があることを伝えた。結局、Everestが決め手になったような気がする。しかし、考えてみれば、図々しい話である。Ravanelloなるブランド名を持つフレームビルダーにセッティングを頼んだのである。
 電話があり、製作所に。ファニーバイクは、ほぼ完成していた。高村さんは、ブルホーン・ハンドルにドリルでブレーキ・ケーブル用の穴を開けていた。手際の良さはさすがである。ほどなくして完成した。ちょっと走ってみろと言われ、製作所の前を走ってみた。Goecheは、どちらかと言うと胴長短足なのだが、全く違和感のない乗り心地。ステム・サイズやブルホーンは、お任せだった。「体のサイズなど計ってはいないのに、ピッタリですね」 高村さんは、笑いながら、一々計らなくても体を見ればサイズは判るよと言った。つまり胴長用にステムなどをセットしてくれたのである。プロは、やはりプロである。

 話を現在に戻そう。ファニーバイクの前輪のエアーが抜けている…… エアーを入れ直した。翌日、やはり空気漏れ…… これ以降の話は、次回とする。

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