★ パコ・デ・ルシアが死んだ……!2014年02月27日 09:41

 
 

 パコ・デ・ルシアが死んだ! 2014年2月26日、66歳、心臓発作だと言う。なにか、ポカッと空虚な気持ちになってしまった。大好きなギタリストだった。情熱的な超絶技巧、ジャズの味わいを取り入れたり、クラシックなど幅広い音楽から刺激を受け、伝統的なフラメンコ・ギターの現代化だけでなく芸術の域にまで持ち上げた…… そう、“巨匠”と言える。それに、あの演奏スタイルがいい。男の私が見ても引き込まれてしまう。いや、同じ男だから余計そう思うのか。言い過ぎかもしれないが、ある種の哲学者を見る思いすらする。つい先日、YouTubeで、彼の「アランフェス協奏曲」を見つけ、ちょっと違うんじゃない……と思いつつも、お気に入りに入れたばかりだった。
 CDやエアチェックしたカセット、ビデオなどが多数ある。その中で、「Friday Night In San Francisco:スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!」には驚いてしまった。アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリンとの共演。アコースティック・ギター3本だけの演奏でありながら、その中身の濃さ、迫力には圧倒されてしまった。生を聴きたい! 思いは通ずるものである。


 写真は、1997年の日本公演のものである。ショック! 驚愕! なまじギターをいじくっていたのが災いし、打ちのめされてしまった。嫉妬、やっかみ、失望、落胆…… これが、同じ人間の成せる業か…… 
 今は、ただただ、パコの冥福を祈るのみである。

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