★ 「青空文庫」は凄い……!2016年11月04日 18:30



 小説が好きな方は、すでにご存じかも知れぬが、こんなサイトがある。「青空文庫」 細かい事は抜きにして、小説が好きな方々には、垂涎のサイトである。横書き、縦書きも選ぶことができる。もっとも、著作権が消滅した作品に限られるが、そんなことは大した問題ではない。面白い世の中になったものである。小説は紙で……と思う方は、ともかく、PC画面で小説を読む事に苦痛を感じないのであれば、一度は、訪れる価値のあるサイトだと思う。

★「輸入または国産」……?2016年11月06日 08:13

 食の安全は誰もが望むことである。加工食品にどの国の原料が使われているかの表示を義務付ける…… 消費者庁などが検討しているという。素晴らしい! と思いつつ読み進んでいったが、呆れてしまった。まずは、「天声人語」を読んでいただきたい。


 あまり他人を馬鹿にしてはいけないが、役人連中はどんな脳味噌を持っているのだろうか。まさに「地球産」を推奨しているようなものである。

★ 漱石と「漱石の思い出」に思う……2016年11月06日 16:49

 朝日新聞に漱石の「吾輩は猫である」が掲載されている。これまで、「門」「夢十夜」「こころ」「三四郎」「それから」などが掲載されたが、これらすべてを切り抜き、該当ノートに貼っている。読んで、切り抜き、貼る。これが、日課になっている。(ついで言うと「天声人語」も毎朝、筆写してる)
 漱石の小説は、そこそこ読んではいるが、ぞっこん惚れ込んでいるというほどではない。しかし、漱石は、どうにも気になる存在である。多分、この写真の所為だと思う。


 イイッ! とにかく、イイッ! 何がイイのか? などと考えるものではない。見た途端にイイと思えば、理屈など、どうでも良いのである。勝手な思いだが、漱石を知らない人であっても、この写真を見れば、ん? と思うのではないだろうか。「良く判らないけど、この人、なに?」そう、写真だけでもそのような刺激を与える人物なのである。十数年前の話だが、友人のスタジオに顔を出した。フィルムが余ったから撮ってあげるという。中身がない人間は、格好だけでもと思ってしまうものである。漱石を真似ていた。(2002年の写真で、現在は面影もなくなっているが……)


 NHKで「夏目漱石の妻」なるドラマが放映された。もちろん観た。やたらと違和感を感じてしまった。漱石って、こんなに異常で常軌を逸した行動をとった人間だったのだろうか。演出が過激すぎるのでは…… で、「漱石の思い出」を買った。


 夏目鏡子述、松岡譲録とある。奥さんが語り、松岡(漱石の娘、筆子の夫)が記した本である。彼女が語った内容は、正味431ページと結構長く、分厚い文庫本である。彼女の記憶のすばらしさに感服したが、読み進むうちに頭の中が、ゴチャゴチャになってしまった。漱石の小説の世界と、ドラマの世界、そして、この本の世界……  残念ながら、過剰演出ではないことが判った。しかし、鏡子夫人は離婚しなかった。異常な行動をとる彼を「悪い頭」の時と言い、これは病気だから介護が必要と割り切っていた。あけすけに漱石の言動を語る彼女だが、だからこそ、その底に流れる強い愛を感じてしまった。
 漱石は、稀有な存在である。浮かんだ言葉は、「天才と狂人は紙一重」 しかし、彼が書いた世界は、狂ってはいない。だからであろうが、今も読者にいろいろな感銘を与えている。
 聡明なる鏡子さんと、半分狂っていたにもかかわらず彼女に支えられた漱石…… 変な男と女。誰がこんな巡り合わせを演出したのだろうか…… 



★ 酉の年賀状……2016年11月20日 13:09

 2017年は、酉年である。毎年、オリジナルの年賀状を作っていたが、喪中である。賀状を受け取る分には問題ないのだが、「年賀状」は遠慮させていただく旨、すでに「喪中葉書」は出した。
 干支…… 陰陽五行説とも結び付いて様々な卜占にも応用されたそうだ。どれほどの意味があるのか詳しくは判らないが、十二支は生まれ年に結びつき、結構、世の中では、会話に登場するようだ。以前の年賀状を探した。

 この2枚は、私が作った多色刷りである。




 これらは、カミさんが作ったものである。



 さて、12年後の「酉」だが…… どんな年賀状にしようかな~…… なんて12人(?)の鬼が大笑いということかな?


★ 恩師からの年賀状……2016年11月23日 09:13

 年末になると、年賀状の存在が気になるものである。還暦を過ぎ、歳を重ねた今、さらに年賀状の存在の重さを感じている。そう、年に一度の安否確認である。今、喪中であり、年賀状は遠慮する旨、喪中葉書を出したが考えてみれば、これも己がとりあえず生存しているとのお知らせになっているともいえる。先に、「酉の年賀状……」を掲載したが、年賀状には幾つもの想い出が存在していることに気付いた。受け取った賀状の中には、「うん、これは永久保存」と思わせられるものも数多くある。もちろん、それらはファイルしている。その中の一つを紹介したい。
 中学校の恩師からの年賀状である。


 とにかく達筆である。それに版画も、添えられた一言も素晴らしい。



 こんな素敵な字、書けたらイイな~…… 数学の先生だった。生活指導に関しても実に厳しく、今であれば問題になるような先生だった。そんな先生が、大好きだった。想い出は尽きない…… 昨年4月、「89歳で眠る様にすこやかに……」との葉書を奥さまからいただいた。
 このような素晴らしい年賀状を送ってくれた、渡辺慶一先生に乾杯!