★ ツィターと「第三の男」…… ― 2017年02月27日 06:26
「第三の男」 アントン・カラスのツィターで彩られた作品。キャロル・リード監督、ジョゼフ・コットン、アリダ・ヴァリ、オーソン・ウェルズ、トレヴァー・ハワード…… VHSで録画している。筋書きもすべて頭に入っているが、何故か、観たくなる。何故なんだろう? ストーリーの素晴らしさもさることながら、やはり、シーンを印象付ける、カラスのツィターかも知れない。撥弦楽器が奏でる信じられないほどの世界……
撥弦楽器1本で作られた映画と言えば、「禁じられた遊び」がある。弦を爪弾いて曲を織りなす。人間の感性に訴えやすいのだろうか。
歳取ったカラスをインタビューした放送を観た。「私は、世界最高の絶対的な音楽家である」 認める。しかし、そんな事を言ってはいけないのでは…… そういえば、イエペスは、演奏会で例の曲を弾かないと観客が納得しない。アンコールで必ずリクエストされる、と嘆いたと聞く。檜舞台に引き上げてくれた一つの曲がその人にまつわり付き、生き方を左右する。自慢する人、嘆く人。
ストーリー、俳優、演奏者、スタッフ…… そして監督。この作品は「傑作」だと思う。ツィターとアリダ・バリ、特にトレバー・ハワードが格好いい。何度も観るが、その度に、心を揺さぶられる。感謝! ツィターの演奏は難しいという。カラスの後継者はいるのだろうか?
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