★ 中華飯店「銀龍」の不思議……2014年04月22日 15:09



 典型的な町の中華屋さんである。中野支店とあるのでネットなどで調べたが、本店が存在するのかどうかは不明である。店は、親子(?)2人で切り盛りしている。70歳ほどのオヤジと息子……とは言っても、既に40歳は確実に過ぎている様子である。料理は息子が担当である。スリムだが筋肉質、料理する姿は踊っているような、格闘技的な動きで惚れ惚れする。2年ほど前から、週に1,2度、昼飯を食べに行っている。そう、お馴染み様の部類に入ると思う。味噌ラーメン、もやしソバ、五目ソバ、タンメン、それに、ラーメンと半炒飯。基本的に麺類しか食べないが、美味いのである。昼飯をとりにくる勤め人達の注文も、ほぼ私と同じである。で、何故、銀龍は不思議なのか…… 価格設定が面白いのである。下の写真を見て欲しい。


 ラーメン:473円、堅いやきそば:578円、広東メン:735円、大ライス:231円…… なんだろう、この端数は? 消費税が、8%になった。心ひそかに、価格改定を期待していた。はたして、どんな数字になるのだろうか。期待は見事に裏切られた。
 そう言えば、ラーメン・半炒飯の価格も理解できないのである。(客は、半ちゃんラーメンと注文する)半炒飯なので、630÷2=315、これにラーメン473を足すと788円であるが、735円なのである。53円安い。それに、半炒飯とは言え、半分以上の量は確実にあるのである。しかも結構、美味い。炒飯とラーメンで注文すると、普通に足した金額になる。行く度に疑問を感じながら食事をするが、消化に良くないかもしれない。イイではないか、損はしていないのだから。

追)昨日(5月24日)五目ソバを食べ終わり、735円を払うと、オヤジさん曰く、「来月から値上げします」こちらは「あ、そう……」としか言えず。息子も料理の手を休めて済まなそうにうなずく。物価は上がっていく一方だが、ま、仕方ない。倹約だな。 
 
追々)値上げ後の値段だが、ラーメン:500円、半ちゃんラーメン:750円と値上げには変わりないが、ま、安いと言える。なお、価格設定は、すべて10円単位で払う方も面倒が無くなっている。

追々々)何と、2015年12月20日で店を閉めると言う。客が親父さんに聞いた。「これから、どうするの?」 親父さん、右手を出してパチンコの仕草。どうやら、親父さんの引退によるものらしく、貼り紙によれば、料理担当の彼は、同系列の銀龍に移るらしい。実に残念である。

追々々々)昨日は、モヤシそば、今日は炒飯、餃子を食べたが、支払いの時に気になっていた事を聞いた。その答えは、親子ではなかった。

★ 地下鉄駅の海抜表示……2014年04月24日 11:39



 最寄駅は、地下鉄丸の内線「新中野駅」である。一端、駅名、駅の存在を認識すれば、余程のことがない限り、階段の壁などに掲示されたものに注意など払わない。だが、見てしまった。「この出入口は、海抜 37.7m」 ん?
 この表示、何の意味がありるのだろう。そうか、ゲリラ豪雨などによる浸水が問題になっているからか。しかし、海抜と浸水はあまり関係ないのでは…… 海抜が高いからと言って、その地域の低い位置に駅の入り口があれば、浸水は起こるはずだし、海抜が低くてもその逆が言えるはずだ。
 ネットで似たような状況を検索した。<この出入り口は海抜約マイナス0.3メートル――。東京都江東区の地下鉄住吉駅の出入り口に5日、「海抜表示」の看板が新設された> で? 浸水の危険性については、何も書いてない。「この駅は、海抜以下です。この事実を充分ご認識の上、ご利用ください」と言うことなのか。まさか……
 ところで、海抜とは? 調べた。<海抜とは海面を0mとした場合の陸地の標高。ただし、海は潮の満ち引きが有るため、平均の潮高を基準にしている> お陰で雑学は増えた。

★ 漱石「こころ」再連載と和綴じ本……2014年04月25日 09:04

 朝日新聞が、大正3年4月20日に夏目漱石「こころ」の連載を始めた。ちょうど100年めに当たる平成26年4月20日に再連載を開始。なにやら漱石は、今に通じるとの事で注目度が増しているらしいが、再連載とはなかなか洒落た事をする。さらに、連載を切り抜いて貼れる「こゝろノート」を希望者に差し上げるといっている。たまたま今、「吾輩は猫である」を再読しているところだったのだが、イイだろう漱石漬けでいこう。新聞社に、ノートの入手方法を訊いた。ASAに注文との事。早速、電話した。無料配布とは、これまた洒落た事をする。切り抜きを続けている。ただ、一回目は、細長いスペースでの掲載だったが、2回目以降は、正方形に近いスペースになっている。この違い、ノートではどのようになっているのか、これまた楽しみである。
<関連ブログ>

 新聞小説の連載と言うと思い出すことがある。親父は、必ず連載小説を切り抜き、連載が終了するとそれをまとめて和綴じの本にしていた。子供の頃、それを見て、実にお洒落だと思った。いつか私も…… 平成21年2月16日、乙川優三郎の「麗しき花実」の連載が始まった。大好きな作家である。読もう。いや、それだけでなく和綴じ本にしよう。9月9日、201回で完結した。早速、親父の姿を思い出しながら、作る事にした。表紙にする厚紙、表紙を覆う小洒落た布、ちょっと太めの絹糸…… 糸で綴じるのには、針を通す順番にコツがいる。通す穴が偶数、奇数で順番が異なる。それを考えながら綴じていくのだが、それが、また楽しい。満足できる和綴じ本が出来上がった。



 和綴じ本を手にすると、何とも言えぬ風情を感じる。下の写真は、私の小説の自作本である。


 何冊も作り、身内、親友に送った。ふと思う。あの頃の私は、活き活きしていた。