★ 言霊:レーガン大統領は冗談好きだった!2014年06月06日 12:30



 言霊(言魂)という言葉がある。
『言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果(良い言葉では良い事、不吉な言葉では凶事)を現す力があるとされた』
 子供の頃からこの言葉は知っていた。だが、まさかであった。ところが、歳を重ねる毎に、この力の存在を意識せざるを得ない状況になってしまった。4年ほど前だが高校の同級生が動脈瘤乖離で急逝した。その葬儀の後、数人でお清め。その中の一人が、あいつのような死に方はイイ。俺も死ぬなら同じがイイ、としきりと言ったらしい。その1年後、彼も会議中に同じ症状で急逝。そして、この二人の顧問弁護士だった同級の女性も、その1年後に急逝。彼女が、同じような事を語ったかは聞いていないが、同じ病だったと言う。
 たとえ誰かとの会話中であっても、頭の中に浮かんだ言葉が、どちらかと言えば不吉だな、と感じれば、グッと呑み込むようになってしまった。そう、一瞬、会話は途切れてしまうのだが、仕方ない。
 ところで、なんでこんな事を…… 今朝の東京新聞「筆洗」にあった、レーガン元大統領のジョーク『私が、自称アルツハイマーであると広言する理由は、二つある。一つ目は、私が、身の回りで起こる全てのことを忘れてしまうからだ。二つ目は、その忘れたという事実を、忘れてしまうからだである。これは面白いジョークだと思ったのだが、考えてみれば他人ごとじゃない。Facebookで、ご同輩にも紹介しようと思った瞬間、この「言魂」が頭に浮かんだ。ネットで知らせるのだ。言葉を発するわけではない。自分に降りかかることはないはずだ。とは思いつつも、ジトジト雨の梅雨空を眺めながら、陰気くさい気持ちでFacebookに投稿した。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://goeche.asablo.jp/blog/2014/06/06/7337626/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。