★「惣次郎」から「どうげんぼうず」に……2014年11月01日 07:52

 腐れ縁だと思っていたラーメン惣次郎のオヤジとの別れは、10月14日であった。店の前に行くと、シャッターが半分開いていた。オヤジと若者が居た。店に入った。「良かったよ、最後の別れができて」 聞けば、この若者が居抜きでこの店を買ったと言う。「開店は、何日?」「11月1日を……」「俺って、味にうるさいんだ。オヤジにもなんやらかんやら、うるさかったけどね」 オヤジ、ニヤニヤしている。「旨ければ来る」 オヤジ「口に合うかも知れませんよ。この人のラーメンは……」 話を遮った。「説明はいいよ。とにかく喰いにくるよ。すべては味次第」
イケ麺若者、「よろしく!」

     昨夜、郵便受けにチラシが……

 さて、どんな味なのか、とりあえず行ってみよう。
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と書いて、今日で五日目。店は近所である、1、2、3日と見にいったが行列…… どのような場合においても、行列には並ばない事にしている。(緊急トイレだけは別だが) 土日、祝日、しかも、開店したばかり。混むのは当然だろう。で、平日の昨日…… なんと、材料がなくなり休みます、との貼り紙。う~ん、この店、縁がないのか?
「普通の平日」である今日、開店の11時、行列はない。まずは、基本と言える「塩」、旨い。さて、次は「辛」を味わってみよう。
 ところで、この店舗でのラーメン店なのだが、この3年間で居抜き4店目である。立地条件が良ければ、大して旨くなくても遣っていけるようだが、逆にが悪ければ、いくら旨くても客を引き込むのは難しい。言うまでもなく、飲食店の浮沈は、「場所」と「味」にかかっている。塩そばは旨かった。多分、辛そばも旨いだろう。ラーメン大好き人間である、長く続いて欲しいと願うのだが、さて……


★ 榛名湖のちょっと苦い想い出……2014年11月02日 12:38

 ん! Facebookの友人のページに榛名の写真…… 彼にしては珍しくも榛名山と榛名湖がきちんと写っている。
 眺めていたら、大昔が蘇ってきた。


 高校の寮が榛名湖の湖畔にあった。ある夏の林間学校、高校生としてお定まりの楽しい毎日(勉強、語らい、キャンプファイヤー、フォークダンス……)を過ごしていたのだが、ちょっぴり苦い想い出も作ってしまった。運悪く寮の隣に女子大の寮があった。しかも、ポニーテールに白いフレアスカートの素敵なお姉さまを見てしまった。一人になるのを待ち、「ボートに乗りませんか」 しばし見つめられ、「断ります」、「エッ何故?」、「だって貴方、歳下でしょ!」あえなく撃沈。ボートはすでに借りていた。仕方ない、一人で乗り、寂しく漕いだのだが、何と、その時の様子を友人がパチリ。活き活きとしていた榛名での想い出が一転、苦虫想い出になってしまった。半世紀も前のお話だが、気弱なくせに図々しい性格は、既にこの頃から変わっていない。三つ子の魂……とは良く言ったものである。

★ BRAUNシェーバーとヨドバシカメラ……2014年11月05日 11:49



 40数年前より、髭剃りは、ブラウンと決めている。(実は他社のを使ったことはないのだが……)どうにも、5574のキワゾリ刃の動きがおかしくなった。網刃、内刃を替えながら10年近く使ったものだ。いくらブラウン製品であっても、そろそろなのか。ネットでいろいろと捜した。最新版シリーズ9は……高い。単純に髭が剃れれば良いのだ。シリーズ7?……いや、シリーズ5でイイかな。交換用の網刃も購入しようと捜したが、網刃と内刃がセットになった4,5千円のものしかない。普通、網刃の寿命の方が、内刃に比べ短い。多分、網刃と内刃の交換比率は、3:1位である。別々に購入した方が経済的である。どうにも解せない。メーカーに電話した。最近の製品は、網刃と内刃が合体して作られており、従って交換も同様だと言う。別々のは、もうないの? あります。シリーズ1です。それは、実にベーシックな位置づけの製品、最下位機種、つまり、安いのである。お礼を言って、再度、ネットで調べた。該当製品で一番安いのは、ヨドバシカメラ。最近、ヨドバシの評判は良い。今までも幾つか頼んでいる。注文した。

「所さんの日本の出番! 時間に正確な日本人」を観ていた。そうだよな、時間に正確なんて、俺らにとっては当たり前だよな~…… ピンポ~ン……! 「ヨドバシカメラです」 まさか? 注文したのは午前中なのに、同じ日の夕方に届いた! 届けてくれた若者の顔を見て、ありがとう! を連発。彼氏、「どうしたんだろう、この人……」的な顔付き。何事にも迅速、正確さを求める日本人、悪くない。ますます、ヨドバシカメラが好きになった。調べてみた。ヨドバシエクスプレスメール便、なんと即日配達を目指しているという。
 多分、物事を「きちん」とする事が日本人の「性」に合っているのかも知れない。ひょっとすると、そこには必死さなんてものはなく、そのようにすることに「心地良さ」を感じるのではとも思える。「そこまでしなくても……」他の国の人には理解されないかも知れないが、それは国民性の違い。これまた理解されないことに「心地良さ」を感じたりする。しかし、「安正早楽」は万国共通だと思うのが……

★ 漱石と私……2014年11月12日 10:38



 若い頃、徹夜してでも一冊の本を読み切ったものだ。明日を考え、寝なければ、寝なければと思いながらも床の中でうつ伏せになり、枕元の電気スタンドの灯りで読み耽った。で、昨今だが、読書中(読み掛けと言うべきか)の物が多いのだ。「吾輩は猫である」「草枕」「三四郎(新聞連載)」「ひとつ消せ(宇江佐真理)」「シンメトリーな男(竹内久美子)」「頭がよくなる数学パズル(逢沢明)」「童話ってホントは残酷(三浦祐之)」「まさかの結末(E・W・ハイネ)…… 何ページか読んでは他の本に移る。つまらないからではない。つまらなければ本棚に戻してしまうはずだ。では、何故? 医者に言わせれば、「加齢に伴う集中力、継続力の劣化」かも知れぬ。ま、当たらずとも遠からず。とりあえず必死になることはないのだ。時間はたっぷりある…… なるほど、この時間的余裕(怠惰)が原因なのかもしれない。

 ところで、読み掛けの本の中で、どうにも読むのが面倒な本があり困っている。「草枕」である。2度目のはずなのだが、一つのページを読む度に「注釈」を開かなければ意味が通じないのだ。あっちに行ったりこっちに戻ったり。イヤになってしまうのだが、読む。そして、恐れ入る。
 同時代の作家の中で、いまだ読まれ続けられている作家は漱石だと言う。評論の中には、彼の「今に固守せず、先を見据えた時代感覚」を指摘するものがある。納得する。それはさて置き、50年にも満たない人生の中で、これほどの「知識」を喰い尽くし、そして、血を吐きながらも書き続けた漱石。何故そこまで…… 理由は判らない。「そうしたかったから」と言ってしまえば、それで終わりだが、そうだったんだろうな~と、なんとなく納得せざるを得ないような気にもなる。

 それなりの人に対して、自分の歳を引き合いに出して考えたり比べたりするのは利口ではない。大抵の場合、ま、イイかで終わるに決まっている。または、ま、人それぞれだし、違うんだよな、と自嘲気味に頷かざるを得ないからだ。
 10数年前の事である、友人の写真館に顔を出した。スタジオに引っ張り込まれ、写真を撮ってやるという。当時、趣味で物を書き、それを手作り本にして知り合いに贈っていたのだが、彼女がそれらをテーブルの上に置き、座れと言う。断り切れずに撮られたのだが、その時、咄嗟に取ったポーズが漱石であった。今、漱石が再注目を浴びだしたのを機に、二つの写真を並べてみた。咄嗟に取ったポーズにしては、そっくりである。漱石の写真が、頭にこびり付いていたのかもしれない。既に10数年が経ち、我が形相は大きな変化を見せている。さらに「似非」との言葉が頭の中で右往左往している。だが、そんな事は構わない。只の普通の一般人は、偶然にも撮られた写真と好きな作家の写真を見ながら、ただ、ニヤニヤしながら心を癒す。そう、これでイイのだ!(イヤがる私を強引に座らせ、写真を撮ってくれた彼女に感謝!)



★ 「三猿もどき」……2014年11月19日 11:35

 最近、「三猿もどき」になってしまった。湿りがちな気分である。

     (画像は、他サイトから無断拝借)

 三猿「見ざる,言わざる,聞かざる」 して、その真意は? 「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」「礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ……」 基準となるべきものが在ってこその教えである。ま、簡単に言えば、失礼な事は止めましょう、になるのかも知れない。
 ところが、ここ数年前より「見たくない」「言いたくない」「聞きたくない」の心境になってしまったのである。
 小説よりも奇なる殺人事件(肉親が肉親を、親が子を、子が親を、誰でも良かった、振られたから……)、相変わらず引っ掛かる詐欺事件、己が今何処に居て何処を歩いているのかすら判らなくなってしまったモバイル中毒認知症患者、ルールを無視したゴミ放棄、医療ミスにより何人もの患者を死亡させながら未だにその医者に治療を続けさせている大病院…… いや、それよりも何よりも、「愚」、「危険」とも言える数々の政策(挙げたらキリがない)を国民目線ではなく、己たち目線だけで、決定、施行しようとする政治家、官僚たちの存在。
 もう、そんな事、聞きたくないし、見たくもない。どうせ言っても蚯蚓の戯言…… 而して、「三猿もどき」が出来上がったのである。
 歳とってて良かったな~。これが、唯一、自分的(この言い方、流行ってるらしいが好きではない)に、笑顔になれるアイテム(この言い方も流行ってるらしいが好きではない)である。

★ たかが一円、されど……2014年11月20日 08:57



 昨日、近所の大黒屋に。財布が膨らむのは嫌いである。で、極力、小銭で支払うことにしている。もっとも、後ろに何人も並んでいるのに、財布の中を時間を掛けてゴチャゴチャ捜すおっさんやおばちゃんのようにはなりたくない!との強い信念があるため、常にTPOをわきまえて対処しているつもりだ。
 ん! 一円足りない。これでは、さらに財布が小銭だらけになってしまう。「参ったな、一円、足りない」 レジのお兄ちゃん、ニヤッと笑ってポケットから小銭入れを。一円を取り出した。「これでイイですね」 馬鹿言っちゃいけない。何なんだ、これは! お兄ちゃんが一円をくれると言うのか! 痩せても枯れても・・・・・・ いや、大袈裟だ。「これ、どういう事? 君が・・・・・・」「いえ、気にしないでください」「気になるよ。どういう事?」「イイんです。こう言うのってドン・キホーテでも、遣ってますから」 良く判らないが、ま、イイか。「じゃ~、ありがとう」「いえ、気にしないでください」
 結論として、たかが一円とは言え、このシステム、どうなっているのかは、???である。「では、一円ですが、とりあえずこちらで。次に、一円を・・・・・・」であれば、なんとなく、OKっぽい雰囲気になれる。
 似たような状況として、バスに乗り込み、一万円札を出す。運転手さん「両替は出来ませんので、次に乗った時に・・・・・・」 この人、次も同じことを繰り返し、捕まっちゃった事件もあった。
 さて、私は、大黒屋において、次には、どのような態度を取れば良いのだろうか・・・・・・ 
(この投稿、大黒屋さんに迷惑が掛からない事を祈る)

★ 整形外科クリニックでのお話し……2014年11月26日 12:33

 お母さんと幼稚園児の女の子(制服で判断)。二人の話から察するに首が痛いらしい。看護婦、「お写真、撮りましょうね」と二人に。数分後、二人が戻ってきた。
「写真、早く見たい!」と女の子。「そんなに、見たいの?」「だって、良いお顔したんだもん、早く見たい!」 なるほど、初めてのレントゲン写真なんだ。しかも首だから、顔が中心になる。「ピース、したの?」「してない」お母さん、ちょっと間を取って「首の写真よ」「・・・・・・」「首の骨の写真、見たい」 一瞬の間、「見たくない!」

       (写真はネットから拝借)

 思わず、失礼とは思いながらも吹き出してしまった。顔を見たら、女の子の笑顔は消えていた。

★ 選挙用「ポスター掲示場」……2014年11月27日 17:17



 昼間、前の公園で物音が…… 見ると選挙用看板の設置であった。正式には「ポスター掲示場」というらしい。衆院選、参院選、都知事選、都議選、区長選、区議選などの際、この掲示場が設置され、投票終了後撤去される。たまたまかも知れぬが、使われている木材は新品であった。だから? いえね、そのたんびに…… ここは区が管理する公園。仮に常設でも邪魔にはならないのにと思ったが、選挙により候補者数が変わり、それにより掲示板の大きさも異なっていた。では、幅の広い掲示板を…… やはり、常設は無理かもしれない。しかし、ここのポスターを見ている人をあまり見かけたことはない。設置場所は、どんな基準で決めているのだろうか。
 今回の選挙費用、約700億円と聞き、些細なことが気になってしまった。

★ 胃下垂とメタボ……2014年11月30日 10:17



 子供の頃、よくポンポンが痛くなった。幼稚園は徒歩30分。途中で…… 当時の練馬には、草むらなどが豊富だった。仕方ない…… いわゆる野糞。子供心に、ず~っとこうなのかな~ と、暗い気持ちになったものである。
 気にしたお袋が、医者に連れて行った。「先生、よく下すんです。それに、この子は太りません」 このお袋、普段は、「下ったってグダグダ言うんじゃないの。男は、どんな状況でも、ちゃんと食べなくちゃだめでしょ!」的なしっかりお母さん。
 髭を生やした菅原医師、我が腹を触りながら、呟いた。「う~ん、胃下垂だな。これでは太れない」、「治せますか?」、「治る」、「どうすれば?」 この医者、「太れば胃は上に上がる」と言った。しっかり者のお袋、この矛盾に気が付いたようだ。聞いていた子供の私にも、この矛盾に気が付いた。
「太れないのは胃下垂の所為。太れば胃下垂は治る」
 そんなこんなの矛盾を抱えながら数十年・・・・・・ 今、この私はメタボに襲われている。